まずは落ち着け。Blenderでなんか不具合が起こった時の原因まとめ
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まとめって言っても、私が遭遇したバグやら確認漏れやら環境がおかしかったことを備忘録的に書いてるだけです。この記事は随時追加更新されます。
キーボードのショートカットが効かない!
まずは落ち着け。だいたいはキーボードの日本語入力がONになってるか変なモードになってる。あとはカーソルが操作したいウインドウの上にあるかどうかを確認しよう。
レンダリングで何も表示されない!
まずは落ち着け。問題を切り分けるんだ。
特定のオブジェクトのみレンダリングされないときはオブジェクトのアイコンを確認する

レンダリングされないオブジェクトのカメラマークを確認。✕になっているとレンダリングされません。
特定のオブジェクトのみレンダリングされないときはプロパティを確認する

レンダリングされないオブジェクトを選択して、オブジェクトプロパティ
>可視性
を開き、「表示先」のビューポート
やレンダー
にきちんとチェックが入っているかを確認する。
その下の「マスク」のシャドウキャッチャー
やホールドアウト
は別オブジェクトやシーンにおいてマスク処理するものなので、チェックが入っているとオブジェクト自体が非表示になってしまいます。
すべてのオブジェクトがレンダリングやマテリアルプレビューで表示されない

ビューレイヤープロパティ
>フィルター
のサーフィスにチェックが入っていないと、レンダリングやマテリアルプレビューにも表示されなくなります。表示されないと言うか、透明になってて選択はできるのに描画されていない感じになります。
何にも出ない・一瞬出るが消える

コンポジティングの設定を確認する。レンダーレイヤーとコンポジットノードがつながってなかったり、間に何らかのノードが入っていたら外してみる。
ビューポートシェーディングに関するトラブル
シェーディングをレンダーにすると固まるんだが
Blenderのバージョンアップが原因でなることが多いように思う。古いBlenderで作ったものを新しいBlenderで開いてるケースで頻発する。原因の特定は以下で絞り込む
- 全部のオブジェクトを一旦非表示にする。これでレンダーが固まらないか確認
- 一個ずつオブジェクトを表示にして、シェーディングをレンダー⇔その他のレンダー(ワイヤーでもなんでも)を繰り返す
- 固まるオブジェクトがわかったら、大抵はそのマテリアルが原因。一旦切り離す。
- どのマテリアルか特定できたら、そのノードを組み直す。もしくは一個一個切り離す。なんか知らんが古いノードとの組み合わせで固まることが多いっぽい。
アンビエントオクルージョンノードを使用すると固まる
海外スレッドでも数年前から報告されているバグ。条件としては「Cycles」「CPU演算」の設定で、マテリアルにアンビエントオクルージョンを追加するだけでフリーズする。人によってはベベルノードを追加するとフリーズすることもあるらしい。数分放っておくと動くこともあるらしいが、OAを使用する場合は「CPU」などに切り替えてみる。
カメラビューの時になんか変になる

カメラビューの時のみに発生。異常状態のときはオブジェクトが重なったようなガッサガサというかギザギザというかメッシュが破綻したように見える。これをアーティフェクト(artifacts)という。

原因はカメラの「範囲の開始」の設定値。デフォルトの0.1などにしてみるとアーティフェクトが解消されることもある。
水色の線が消えない!
落ち着け。それはシャープ線だ。スムーズの角度を選択すると自動的に付いてしまう。
赤色の線が消えない!
落ち着け。それはシームの線だ。間違って消すと大変だ。
レンダリングが重くなった・時間がかかるようになった
設定周りをみなおす事が最重要だけど、まあ大抵は見直したうえで困ってると思う。そういうときは設定以外を読み込み直す。

新しくBlenderを開き、アベンドでObjectのみをインポートしてみる。

またはシーンを新たに作成し、元のシーンからオブジェクトを移動(そのままだと移動できないのでコレクションに入れると移動できる)する。
モデリング編
拡大縮小変形がうまく行かない・ベベルが変
まずはおちつけ。大抵はスケールの適用がされていない。
面の押し出しが出来ない
これも大抵はスケールの適用
カーブの太さがおかしい

カーブに厚みを持たせるには、オブジェクトデータプロパティのジオメトリ>ベベル>深度を調整しますが、これは半径の設定です(ドキュメントにはそのような記載はない)。なので0.1mに設定した場合、実際の直径は0.2mになります。これよく間違えるんだ。

また、カーブには制御点ごとに半径
の設定を行うことができます。初期値は1となっていますが、これを例えば0.5に設定すると半分の直径になります。この半径はオブジェクトを拡大縮小すると自動的に値が変更されてしまうため注意が必要です。また、適用>トランスフォームなどではリセットされません。
画像を直接ドラッグ&ドロップした時の挙動
ドラッグ&ドロップがうまくいかない
海外のスレッドでも「Drag and Drop Not Working」という報告が数件寄せられており、バグっぽい感じはあります。私の環境での解決策は、Blenderが全画面だった場合、ウインドウを縮小してから画像をD&Dすると、なぜかうまくいく事があります。あとちと面倒ですが、メニューの画像
>参照
だと成功します。
画像がビューを動かすと消える

これはおそらくバグっぽいのですが、Blender4.2系で画像をドラッグドロップすると、上記左のような設定になってしまいます。深度が「後」、サイドが「表」、透視投影にチェックが入っていません。ビューを動かしても画像を表示させるには透視投影にチェックを入れましょう。あとの設定は任意で。
ちなみに、メニューの画像
>参照
で取り込んだ場合は右側のような設定になり、このような不具合は起こりません。
なんかファイルが重い

不必要なデータがファイル内に残っている可能性がある。Version4.2から、ファイルメニューの中にクリーンアップが搭載された。

未使用データを管理
メニューで、現在使用されていないマテリアルやワールド、画像などが一覧で表示される。右にシールドが活性化されているときはロックされている。これを消す。
マテリアルがうまくいかない
ノードの繋ぎを再確認する

私が良くする間違いは、テクスチャノードとマッピングを繋ぐとき、ベクトル同士ではなく違うポイントで繋いでしまう。この間違いを犯す理由があって、ノードを繋いでる線にテクスチャノードを移動させると、自動的にベクトルと色1を繋いでしまうから。これなんとかならんのかな。
YouTubeなどの解説通りしてるのにうまくいかない
いくつも要因が考えられるけど、だいたい以下の項目をチェックすると良い
- オブジェクトのサイズがそもそも違う。動画では1mで作ってるのに2mで作ってしまったなど。
- 上記とほぼ同じ理由で、海外の動画では単位が違ってたりする。シーンプロパティの「長さ(メートル・センチ)」「重さ(キロ・グラム)」「時間(秒・ミリ秒)」などを確認してみる
- これまた同じ理由で、オブジェクトのサイズを変えるなどしたあと、適用しているか否か。特にサイズを適用しているかどうかで結果が大きく変わる
- そもそもBlenderのバージョンが違うと結果が変わることも
せっかくレンダリングしたのにウインドウを消しちゃった!
作業ワークスペースのタブで全般
>レンダリング
を表示させる。それでも何も表示しないなら、画像アイコンから「Render Result」を選択する。
ノードに何も表示されない(マテリアル・geometry node等)
HOMEボタンを押すとノード全体が表示される。
備忘録として残しておきます。