【やることが多い】親が死にそうなとき・死んだらやったことまとめ
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タイトル通り、親が死にそうな時・逝去したときにやったことや手続き関係をメモりました。何かの気付きになれば幸いです。あたりまえっちゃあたりまえですが、あくまでも今回の私のケースなので、すべての人に当てはまる話ではないと思ってます。あとメモをし忘れて抜けている事項もあって完璧ではないです。フェイクも少し入れていますが手続き関係はそのままです。
<登場人物>
- 父
- 緊急で病院に運ばれ、数週間後に死亡。最後は意思疎通も困難であった。70歳超えで年金受給中。他県で持ち家マンションに住んでいた。私との関係は義父となるが、本記事では父と呼称する。
- 母
- すでに他界。同様に母と呼称する。
- 長女
- 私の妻。今回の喪主。ほとんどの手続きをしている。一番苦労している。
- 長男
- いわゆる「同一世帯に属する子」。一部手続きの最優先順位者となり、率先して手続きを行わなくてはいけない。成人済で未婚。
- 私
- この文章を延々と書いている
- 子
- 今回出番なし
親が死ぬ前にやったこと。とできなかったこと。
一言でいうと、終活ノートを買って全部埋めていった。今回の場合、父本人が筆を持つことも困難な状態だったので、病院で聞きながら埋めるしかなかったのだが、面会時間が10分しかなかった。なので、私と妻とで自宅をひっくり返して下調べをして、要点を親に確認する方法を取ったのだが、すべての項目が埋まる前に旅立ってしまった。ぜひとも元気なうちにエンディングノートは書いて欲しいものだと思った。
- 父の名前・生年月日はもちろん、住所や電話番号などは書類等に頻繁に書くことになるため、改めてまとめておく。父の本籍地も調べておくと良い。のちに死亡届に記載したり、戸籍謄本を請求する際などに必要。
- 父の健康保険証・介護保険被保険証・マイナンバーカードを探して用意する
- 生命保険・健康保険・府民共済などに加入しているかを調べる。実家にある生命保険会社等の封筒を片っ端から調べる
- 銀行口座の暗証番号を聞く。分からなかったら引き落としできないだけなので一旦は保留。ちなみに引き出してしまうと相続放棄ができなくなるようなので注意(=借金があった場合も負うことになるらしい)
- 遺産の相続について聞けるなら聞く(今回は全く聞けなかった)
- 遺産として何があるかを調べておく。通帳、財形貯蓄の証書、タンス預金、マンションの登記情報などなど。はんこのありかも忘れず。後に銀行で正確に資産を調べてもらうこともできる(残高証明書)が、銀行毎にしか調べられない。
- 公共料金など、何に毎月支払っているかも調べておく。のちにサービスの停止や口座切り替えなどが必要のため。
- 葬式の意向を聞く。誰に連絡してほしいか、誰に連絡してほしくないかを聞いておく(あとで揉めた)
- 父がどこかの檀家なのか、懇意にしている寺などがあるかを調べる。宗派は何か、数珠や過去帳はあるかを調べる。仏壇の奥に袱紗や切手盆などもないか確認しておく。
- 住所録や年賀状を探しておく。死亡通知・訃報ハガキで連絡するために必要。ハガキで送る場合が多いと思うので、エクセルやスプレッドシートなどでデータ化しておくとよい。父が先生であったため、どこまで連絡すべきか悩むことに。家系図が無く、親族の全貌が分からず連絡先にも困ったので、できる限り情報は集めておく。
- 葬式の事前相談(下記)
<葬式の事前相談の内容>
- まずどこの葬儀場にするかを決める。今回は母の逝去時に使用した葬儀社「公益社」に相談することにした。父が会員にもなっていたので、会員価格や葬儀前後のサポートが充実していることがメリットだった。
- どれくらの規模にするかを決める。いわゆる身近な親族だけの家族葬か大々的なお葬式か。今回は父本人の希望もあり身近な親族10人程度の家族葬とした。
- 通夜をするかどうかを決める。事前相談では通夜無しにしたが、家族の意向もあって直前に通夜ありに変更
- 父の体格(身長)が大きいため、通常よりも大きい棺桶が必要な事が判明
- 移動が大きくわけて1)病院から葬儀場、2)葬儀場から火葬場への移動、3)火葬場で解散 があり、交通手段を考えておく。誰がどの車で移動するか、タクシーは何台いるかなど。
- 葬儀の日は、火葬場のスケジュールと後述するお寺のスケジュールによる。最近ニュースでも見かけるが、火葬場が空いていないと葬式を数日も待つこともある。ちなみに死亡してから火葬までの間は葬儀社で保管されるが、その安置費用もかかってくる。
- 火葬場がいくつか選べる場合、どこの火葬場にするか。火葬場によって火葬時間が違ったりするらしい。古い施設の場合3時間、あたらしい施設の場合1時半と言われたので1時間半の方を選んだ。
- 火葬中どうやって待つか。普通は火葬場の中にある休憩所で食事を取ることが多いようだが、どこかに行っても良いらしい。食事する場合は食事料が人数分必要
- 遺骨の壺の大きさを選んでおく。母の骨壺が小さい壺だったので今回も同様に小さい壺にした。関西では喉仏を中心に最小限にすることができるが、地域によっては骨を全部拾うこともあるらしいね。
- 初七日という、亡くなってから七日目に行う法要は、葬儀と一緒に行うことができる。葬儀中に一度に済ませてしまう方法と、火葬から骨上げを行ってから再度葬儀場に戻ってきて初七日をあげる方法があるみたい。親族が年寄りだったので身体の負担も考えて一度に済ませてしまうことに。
- お寺に供養をあげて貰う必要がある場合は、火葬場のスケジュールとお寺のスケジュールの都合を合わせる必要がある。今回は母の法要でお願いしていたお寺に連絡することになったのが、そのお寺がいつのまにか廃寺になっているということが判明した。なので葬儀場のおまかせで選んでもらった。
- 会社からの供花や弔電の送り先(葬儀場)の住所などを確認
- 棺桶の中に入れる副葬品や、最後の衣装をどうするか考えて用意しておく
- 遺影の写真を探す。PCに写真データがあったので、それを送付した。
- 死亡した時にどこにどうやって連絡すればいいかを確認。
<喪服の用意>
- 喪服は今回レンタルすることに。礼服・喪服レンタルの相羽を利用。商品到着より3泊4日、送料と安心パック利用で7500円くらい。お手軽サービスでなんの不満も無かったけど、四十九日法要があることと、この先親戚の葬式が増えそうなので後日買う予定とした。
- 後日買ったのははるやまのネットで。クーポンを駆使して12000円台という格安。
- 普段スーツを着ないので、シャツと靴はこの機会に購入。靴はGUで4990円。たまにしか履かないだろうし、加水分解でボロボロになっても妥協できる値段
- 靴下は無地・リブソックではない(凸凹がない)・色は黒が常識。なかなか売ってないので普通の黒靴下にした。どうせずっと靴履いてるし。
- ハンカチは真っ白でなくてはならない。無印の和晒ハンカチ390円がおすすめ。
<それ以外>
- 自分の勤める会社に、父が末期であること、いつ死んでもおかしくない状態であることを相談。病院からの急な呼び出しがあっても、簡易な報告だけで病院に行くことができるようになった。
- 社員規則(忌引き休暇・慶弔見舞金・供花など)の確認と手続き方法をしらべておく。雇用形態によって忌引の日数が違ったり、慶弔見舞金の金額が違ってくる。供花して欲しい場合は葬儀場の住所などが必要。費用を立て替えて後で請求する場合もあるので、領収書の宛名なども確認しておく。後述するが供花はできるだけ頼んだほうが良い。
- 電車での移動や電話での連絡を頻繁にすることになるので、交通ICカードに多めのチャージや、LaLaコールといったスマホ通話料サービスの加入。電話は妻が加入済みでかなり助かった。
- 家にあるプリンターのインクを買っておく。いろいろ印刷することもあるので。スキャナもあると便利かも
- 子供の学校にも事前に連絡しておく。学校に提出する我が家の緊急連絡先に父の名前と電話を書いていたので、死亡後に削除申請をした。
親が死んだらやったこと(葬式編)
<死亡、そして葬儀社への流れ>
- 今回は病院で死亡を確認。最後の衣装はここで渡した。
- 入院中に使用していた私物の整理。テレビカードの精算
- 死亡届・死亡診断書(死体検案書)の受理。一枚の紙になっており、死亡診断書は病院が記載済み。死亡届は自分たちで書くため白紙。のちに葬儀社へ原本を渡すことになるが、この時点ではコピーは不要。
- 葬儀社のコールセンターに連絡。あらかじめ相談していたので、名前を言うだけでスムーズに会話ができた。病院名もこの時伝えたのだが、「何階ですか?」と聞かれた。なぜなのかよくわからんが。病院側が遺体をきれいにしたり服を着せたりする時間もあるため、遺体引き取りの時間を調整した。今回の場合2時間位があったので一度昼食にでかけた。そんな余裕あるんかと思われるかもだが、全員覚悟はしていたのでかなり冷静だった。病院周辺で時間を潰せる場所や食事処も探しておいた方がいいかも。
- 葬儀社のお迎えが来たら、遺体を運ぶところに立ち会い。全く持って余談だが、遺体を運ぶ時は病院内の扉を全部閉めて患者から見えないように配慮していたのはさすがだった。
- 葬儀社へ移動。遺体はワゴン車のようなもので運ばれ、2名まで同乗できたので私が乗ることに
- 遺体を葬儀社の安置所へ設置後、葬儀の詳しい打ち合わせ。事前に方針を決めていたのでかなりスムーズだった
- 死亡届はここで記載。本書は葬儀社へ渡す(市役所に代理で提出)ことになるが、コピーを数部取ってくれた。遺産の整理や解約等で重要な書類なので、自分でもそれを数部コピーしておく。
- 昨今のニュースにあるとおり火葬場が空いておらず、亡くなってから四日後の火葬になった。お寺もこだわりがなかったので火葬場のスケジュールを中心に立ててもらった
- 戒名はどうするかを決める。特に無かったのでお任せした。
- 喪主は長女(妻)で決定。本来なら同居していた長男が最適だが、色々な事情があった。できれば配偶者や同一世帯に属する子がすべし。後で手続きが面倒になる。
- 親族のお焼香の順番を決める。先頭は喪主でそれ以外は着席順とした。
- ここで誰に連絡するか・しないかで揉める。結局は一部以外は誰にも連絡しない、葬式後に一斉に連絡することにした。それが原因で遠縁の親戚から怒られることになるのだが……。
<自分の職場への連絡・手続きなど>
- 通夜と葬式まで空いたので、普通に仕事しつつ会社に報告。
- 会社に忌引休暇や供花、弔慰金の書類を提出。上長などには家族葬であること、弔電や香典、参列は辞退の意志を伝えておく。これしないと来ちゃうので。
- 順番は前後するが、忌引明けにはお菓子等を職場に持っていった。そういう文化がなければ持っていく必要は無いみたいだけど。
<通夜・葬式>
何度か通夜や葬式は経験しているが、内容は忘れがち。なので流れも書いておく。若干うろ覚えなところもある。
- 通夜前に死装束を棺の中に収める(着せずに遺体の上に乗せる)。数珠を手にかける。副葬品は葬式後に入れるので、この時点では祭壇に飾る。
- 通夜式は一時間ほど。僧侶が読経している間、お焼香して終了。
- お焼香は事前に決めた順番で。お焼香のやりかたは宗教によって違うので事前に確認。今回は葬儀社の人が指示してくれた。
- セキュリティの関係もあって、お通夜(真夜中)の間は葬儀会館の扉を常時開けっ放しにはしていないとのことだった。入り口は鍵がかかっており、弔問に来た人は喪主などに電話などで連絡して開けてもらうスタイルになっていた。昔と違って現代的になっているなと感じたところ。今回は誰にも連絡してなかったので弔問客なし。
- 葬儀会館に泊まる人と泊まらない人がいたので、通夜式の後は一旦解散。私は一旦帰った。
- 次の日の葬儀が始まる直前に、僧侶がいる部屋に行ってお布施を渡す。袱紗や切手盆を使う。
- 葬儀は通夜と同じ流れ。初七日の法要も同時に済ませる。最後に副葬品やお花を入れる。この時お花が無いと寂しいので、供花がたくさんあったほうが良いと感じた
- 出棺。男どもは車に乗せるときに棺桶を持つ。
- 事前に手配していた車で火葬場まで行く
- 仮位牌(白木位牌)と遺影は別々の人間が持つ。よくドラマや漫画などでは喪主が遺影を持っているイメージもあるが、実際は位牌を持つ。
<火葬場・骨上げ・自宅に戻る>
- 本来ならここで火葬許可証を出すのだが、全部葬儀場の人がやってくれた
- 焼香などを経て火葬を待つ
- 控室で食事。会話をしていたらあっという間。
- 骨上げをする。骨壷と火葬済証明印が押された火葬許可証を貰う。四十九日まで家で祀り飾るための祭壇セットをもらう。これがまあまあ大きくて重いので車必須であった。
- その場で解散。
- 実家で祭壇を組み、位牌と遺影と遺骨を飾る。仏壇はもともと母逝去時に置いてあったが、無い場合は四十九日法要までには用意しておかないといけないかもしれない。
- 山のような遺品・洋服ダンスの数々を見てしばし絶望
親が死んだらやったこと(手続き編)
二度手間三度手間を防ぐため、きちんと書類等を事前準備してから手続きは臨もう。それでも手続きのため何度も足を運ぶ必要があるため、覚悟はしておく。平日休めないとキツイ。というか、忌引休暇よりも手続休暇が本当は必要ではないだろうか?
今回の場合長女と長男はどちらも法定相続人だが、親と住んでいた(同一世帯の)者=長男が順位としては上になる。長男しか手続きができないものがあったり、生命保険料の一部も受取は長男でなくてはならないものもあった。対し、喪主である長女が手続きするものもあり、かなり面倒なことになってしまった。そもそも長男が喪主になって手続き等も全部行えばよかったのだが、事情があってできず、こればっかりはどうしようもない。
遺産は本人が「死亡した時点」というのが大きなポイントになるようで、その日時点までに確定された年金なども対象(つまり数カ月後に入ってくるがこれも遺産)になるし、その日までに支払う必要がある公共料金等は逆に引かれるべきものになる。銀行の通帳記入や残高証明、支払い書振込書などあらゆる書類を集めておく。
銀行・ゆうちょなどの手続きフロー
まず①で銀行やゆうちょ、保険などはまず手続き申請(場合によって身元確認書や戸籍謄本などが必要)を行う。手続きする人が正式な相続人かどうかを判断するためだ。次いで②で残高証明書の発行を依頼する。この証明書をもって、司法書士が遺産分割協議書を作成してくれる。最後に③で相続手続き(口座の解約や振込など)を行う。
この③においては各銀行の書類には遺産分割証明書が必要と書いているところもあるのだが、実はこれは必要がないらしい(司法書士に確認)。「遺言書がありませんでした」と言えば手続きができるので、※のように①の次に③を行うこともできる。一時的に相続をしておき、のちに遺産分割で詳細な金額等を算出して、相続人同士でお金のやり取り等を行えばいいためだ。ただしこれは相続人同士が良好な関係でないとかなり揉めるので、人間関係がややこしい時は遺産分割協議書を先にしたほうが何かと良さそう。
各種手続きには戸籍謄本や住民票、印鑑登録証が必要で、何部必要なのかは正直読めないところがある。結局ほとんどの書類は返ってくる。お金に余裕があるのであれば、各生命保険・銀行ゆうちょの数だけ枚数があったほうが、同時並行で手続きができる。
<法定相続情報証明制度>長女でも申請可
この「法定相続情報証明」(無料)を真っ先に作っておくことで、後の手続きで戸除籍謄本等の代わりとして利用できるケースがある。つまり戸籍謄本が必要な枚数が減る。この証明書を発行するにもそれなりの手間がかかるが、取っておいて損はない。
- 制度の案内はこちらから 「法定相続情報証明制度」について
- 証明書に必要な書類等はPDFの案内の通り。PDF:法定相続情報証明制度 このうち申請者(長女)の住民票だけが返ってこなかった
- 提出先は管轄の法務局から
- ウェブページに書いてあることと受付で言われたことが若干違う。住所は書かなくてもいいと書いてるのに、受付では必ず書くように言われた。
- 住所は住民票の通りの書き方でないと申請が通らなかった。例えば「〇〇町1-1-101」ではなく「〇〇町1丁目1 101号」とかになってる。そんなもん知らんがな。
- 必要枚数は、各銀行、生命保険、司法書士等に提出する枚数分をきちんと数えて、プラスアルファで予備も取っておくと良い。再発行がまあまあ面倒らしい。
<葬祭費の補助申請>喪主(長女のみ申請可)
葬祭費の補助申請では葬儀の領収書が必要なので、葬儀社の請求を支払ってから。葬儀後一週間以上くらいが目安か。
- 葬祭費の補助は、父の場合は後期高齢者医療から5万円が支給された。国民健康保険の場合は国保から、会社の健康保険に入っている場合はけんぽから支給されるなど、いろんなケースがあるみたい。
提出書類:父の保険証、葬儀の領収書等、喪主の印鑑、喪主の振込先、死亡診断書のコピー、喪主の身元確認書類
<年金>長男のみ申請可
年金を受給していたので、死亡届とまだ支給されていない2ヶ月分の年金を請求する流れになる。何も考えず年金事務所に来訪したら受付2時間待ち。日本年金機構の相談予約をしてから行ったほうがいいかも。もしくは朝一に行けば空いているとも言われたので翌日の朝に行った。
- 父が受け取っていたのは老齢基礎年金。要は国民年金・厚生年金のことだが、このあたりの名称がいろいろあって混乱しますね。
- 記載書類としては受給権者死亡届(報告書)と未支給(年金・保険給付)請求
- 受給権者死亡届(報告書)は親のマイナンバーカードがあったので省略できた(らしい。長男が手続きして詳細不明)
提出書類:戸籍抄本・死亡診断書のコピー・年金受取の口座・受取者の身元確認書類
<年金(退職共済年金)>手続き必要なし
父は公務員のため、職員共済組合に加入していた。こちらでは改めての手続きは不要で、年金事務所に申請したことで自動的に連携されているのだという。意外と便利なシステムだ。
提出書類:受給権者死亡届(報告書)と未支給(年金・保険給付)請求
<生命保険(第一フロンティア生命保険)>長女でも申請可
生命保険会社によって手続きは違うと思うが、参考例として第一フロンティア生命保険の場合。他の手続きと比べてめっちゃ楽だった。他の会社は見習ってこれくらい簡単にしてほしい。私も加入するわ。
手続き(電話)
まずは電話にて死亡保険金(給付金)の請求を行った。証券(番号)
が必須。死亡日や死亡原因などを聞かれる。
用意書類:「証券」「死亡診断書」
書類提出(Web)
書類が送られてくる。書類の提出は2通りあってWebか郵送。Webの場合は書類にURLやID・パスワードがあり、登録していく方式。死亡診断書はスキャンか写真で送付(PDF・JPG等)。提出はたったこれだけ。
用意書類:「死亡診断書(スキャン)」「死亡保険金を振り込む口座番号・名前」
わずか数日後には振込完了。簡単すぎて逆に心配になるレベル。
<ゆうちょ>長女でも申請可
ゆうちょ銀行の「相続手続きの流れ」に全部載ってる。今回は相続の手続きと同時に、父名義の口座がほかにもあるのかを調べてもらう「貯金等照会書」を提出した。口座をすべて把握している場合はこれは不要。
手続き(窓口)
窓口での提出にあたり必要な書類としては、死亡した本人と相続人との関係がわかるものなどが必要だった。手続き後、必要な書類が送られてくる。
窓口での書類:「本人の戸籍謄本(その場で返却される)」「相続人の身分証明書」「印鑑」
貯金等照会書の手続き(窓口)
相続の書類と同時に到着。「調査結果のお知らせ」という紙に結果が記されていた。普通口座と財形貯蓄が複数あることが判明。この紙では正式な書類とならず、残高証明書が必要な場合はこの紙をもって窓口に行く必要がある。
窓口での書類:「調査結果のお知らせ」「残高証明書請求書(窓口で記載)」「相続人の身分証明書」「印鑑(認印)」
相続の手続き(窓口)
書類を書いたあと窓口に持参。
送付書類:「法定相続人情報一覧or戸籍謄本」「印鑑証明書(相続人全員)」「本人確認書類」
今回は財形貯蓄の口座だったが、分配金自体は申請者のゆうちょの口座に振り込まれ、財形貯蓄自体は申請者の契約に切り替わる(新しく財形貯蓄の口座が必要)のだという。望まぬ形で財形貯蓄をすることになるので、今後継続するか解約するかは見極めが必要。
<銀行①(来店編)>長女でも申請可
来店して申し出。口座凍結と、他の口座の調査や残高証明書も発行してもらうことに。親の通帳とキャッシュカードを持参。来店時にはWebや電話で必ず予約すべし(めっちゃ待つ)。
手続き(窓口)
今どきというかビデオ通話での手続きだった。後日書類が送られてくる。
窓口での書類:「本人の戸籍謄本(その場で返却される)」「相続人の身分証明書」「実印」「印鑑証明書(その場で返却される)」「死亡診断書のコピー」「相続人の戸籍謄本(その場で返却される)」
残高証明書の手続き(窓口)
おくられてきた書類の中に「残高証明書発行依頼書」があったので、まず先にそれを発行。窓口に行って即日発行。
窓口での書類:「残高証明書発行依頼書」「相続人の身分証明書」「印鑑(実印)」「印鑑証明書
(その場で返却される)
」
相続の手続き(郵送)
必要書類:「遺産分割協議書」「法定相続人全員の印鑑登録証」
<銀行②(ネット申請編)>長女でも申請可
一部をネットで相続手続きできたのは三菱UFJ銀行。三菱UFJ銀行での相続手続のご案内。必要なのは父の口座番号などで、この時点では特別な書類は必要なかった。審査後、一週間後くらいに書類が届いた。あとの流れも基本は書類だけなのだが、残高証明だけは窓口に行く必要があった。
<銀行③(電話申請編)>私および長女
銀行名が変わってしまった地方系銀行の通帳とキャッシュカードがあった。ネットで今の銀行名を調べ、近所の営業所に電話で連絡したところ、口座の凍結が行えた。ただしかなり古い口座だったため、銀行側で詳しく確認しないと分からないものだった。それくらい古い。残高の詳細までは教えてもらえなかったが、残高証明書を発行する手数料も無いくらいということを遠回しに教えてくれた。
司法書士とも話し合い、このケースでは残高証明は必要がなく、最後に通帳記入だけしてもらえれば口座を解約すればOKということだった。
手続きとしては通常の銀行と同じフローだが、相続書類の記載は長女だけで良かった(長男の情報が必要ない)。残高が少ない時は簡易手続きになるみたい。
<府民共済>長女でも申請可。受取人は長男
一番面倒なのがこの府民共済。なにせ死亡証明書(原本)が必要だった。通常の死亡保険ではコピーでも良かったのだが、特約などの条件により原本が必要という話だった。このために再度病院へ出向いて証明書を貰うわけだが、発行に一ヶ月もかかるという。そして発行代金が1万円。ぶっちゃけこの特約が数万円程度なら、特約分は受け取らないようにして手続きの速さ優先でやったほうがいいかも。今回の場合は特約が数十万円もあったことから、渋々申請することに。
提出書類:「死亡証明書(原本)」「本人の戸籍謄本(配偶者以外の請求の場合は生まれてから死ぬまで)」「住民票(本人・受取人)」「印鑑証明書(受取人)」
他の銀行からは返ってきた住民票や戸籍謄本が、この府民共済だけ返ってきてないっぽい。この府民共済のせいでいらぬ手間が増えてるし、期間も一ヶ月以上伸びてるし、まったく良いことがない。私は絶対に加入せんぞこんな保険。
<行政書士・司法書士・税理士>長女申請
今回は公益社のアフターサポートで、行政書士・司法書士・税理士と相談できるところを紹介してもらった(以下、相談所とする)。できる限りのことは自分たちでやろうと夫婦で話し合っていたので、それ以外の難しい手続き「マンション関連」「遺産協議書」などの作成を依頼することになった。
本人の戸籍謄本や相続人全員の戸籍謄本、そして法定相続人情報の手続きまで自分たちで行っていたので、料金はその分は割引となった。ラッキー。相談所に払う経費は、諸々の手続き費用に加えて資産の数%が報酬という計算だった。
必要書類「本人の戸籍謄本(その場で返却される)」「相続人の身分証明書」「実印」「印鑑証明書(その場で返却される)」「死亡診断書のコピー」
まずは契約にかかる書類を送付。ここでも相続情報証明書が役に立つ。相談所との顔合わせは計四回で、一度目は相談所で依頼時に。二度目は自宅で書類が揃ったときに手渡しするため。三度目は税理士と共に遺産協議について。四度目は遺産協議の確定。相談所がこまめに連絡をくれたので安心だった。
マンションに関しては相続税評価額の計算が必要で、これがなかなか難しそう(自分でもやってみたが難易度が高すぎた)。この評価額は、マンションを購入した価格でもなく、現状もしマンションを売った場合の価格でもなく、国税庁の計算で導き出された価格になる。この計算により数千万円の価値=遺産となるのだがだったが、今回の場合は長男がそのまま住み続けるので、小規模宅地の特例というものが適用され、遺産額が減額できる。
住民税
死亡したのに住民税の納付書が送られてくるので、最初はなんでだ?と思ったけど、前年中(昨年)の所得に対しての税金なので払わなくてはならない。とっとと払っておき領収証もきちんと保管しておく。
<変更手続き・解約手続き>
- 親のスマートフォンの解約には
死亡届
が必要。長男のみ申請可 - 公共料金の引き落とし口座の変更は銀行に行けば電気・ガス・水道・電話が一枚で済む。ただし口座変更だけなので、名義変更は各会社に申請する必要がある。口座変更は手続き完了に数ヶ月かかることがある。長男のみ申請可
- 電気(関西電力)の名義変更はネット(はぴeみる電)からできたが、契約内容によっては問い合せ必須らしい。
- ガス(大阪ガス)の名義変更は、相続にあたるためネット不可と記載がある。電話して書類取寄。
- 水道料金はマンションの管理費から引き落としだったため、マンション管理会社に連絡
- PiTaPa(関西圏中心の乗車ICカード)は、コールセンターに連絡
親が死んだらやったこと(その他編)
死亡通知はがきとか
今回のケースでは葬儀後の通知なので、四十九日までに送れば良かった。葬儀前に送る場合は事前準備しとかないとかなり無理ゲーな気がする。
無くなる前に、集めた年賀状やハガキなどの住所をスプレッドシートにデータ入力しておいたおかげで、スムーズに印刷・送付できた。
スプレッドシートに入力する際は、郵便番号はハイフンありで入れる(ハイフン無しは関数で別列へ変換)、住所は番地までとマンション名・号などで列を分けておく、宛先の名前は姓名を分けて入力、複数宛先の場合も姓名を分けて入れていく、電話番号はあってもなくても。これくらいやっておけば、どんなハガキサービスの一括登録のフォーマットにも対応できるかなと思った。
死亡時の連絡
妻方の親族と私の親族にそれぞれ連絡。私の親族の方は特に問題は無かったが、妻方の親族は「なんで連絡してこなかったんだ!」と憤慨する方も居て大変だった。親と仲が悪かった兄弟への対応や、誰に一番先に連絡するかとか、なんかもうややこしい大人たちのシガラミに子が右往左往って感じでした。他の親族を抜け駆けして弔問しただのなんだのって話もあってもううんざり。連絡しようにも電話番号がわからない方や、実は亡くなっていた(父も知らなかった模様)方も居て、混沌を極める。こんなことなら全員に連絡して普通に葬儀をすればよかったまである。あと家系図と言わなくても、親族の連絡先と所在・生存はきちんとまとめておくべきだと思った。
解約していたもの
生命保険会社がいくつかあったので連絡したところ、そのうちの一つが「すでに解約している」と言われた。たしかに証券等が見当たらなかったが、解約したらしたでなにか書類が残ってそうなものだがなかった。かなり冷たい対応をされたのでその保険には入るまいと決めた。
四十九日
四十九日なんてあっという間にやってくる。お寺の手配やどこでするか、食事はどうするか、誰を呼ぶかは早めに決めておく。うちは少人数のため自宅で行ったが、人数分の椅子の用意や座布団、料理の手配などが必要で大変だった。できれば葬儀を行った会場などで法要を行うほうがなにかと良さそう。
親の確定申告
条件によって準確定申告が必要。年金をどれくらい受給しているか、その他の収入はないか、財形貯蓄等で源泉徴収されてないか、病院領収書はあるかなど、いろんな情報が必要。これは別途まとめてみたい。
さいごに
迅速に手続きや準備をしたつもりだったが、相続の完了までに結局半年も要した。まあ府民共済のせいで一ヶ月以上も伸びたんだが。相続税の申告が死亡後の10ヶ月以内なので、かなり早く手続きはできたものの、やることが多くてかなり大変だった。
遺産分割に関しては、ほとんどの処理を長女が行ったのと、これまでの手続きでの支払いや相談所への支払い(数百万)などもあるため、多めに長女が取ることなった。とくに揉めること無く終了。
これでもまだ遺品整理が残っているので、まだまだやることはある。でもひとまず大きな手続きは終わったので一段落としてこの記事を残しておきます。
備忘録として残しておきます。